当面は仕事と育児の両立ネタが中心の予定。。。

F1のエンジン史に関する蘊蓄を唐突に垂れ流す

昨日は在宅勤務日でした。

時計はGショックのMTG-1200。
そこそこ長い間カタログに載っていたモデルでしたが、今はもう廃盤になっちゃったみたいですね。

現行モデルほどケースサイズがデカくなく、外観もモデレートなので、結構気に入っています。

前日に重要会議での報告がつつがなく終わったので、この日の仕事は適当に流すつもりでしたが、いろいろ細かい仕事が入ってきて結構忙しかったです。来週もto doリストが結構あるので、それなりに忙しい一週間になりそうです。

<ネット記事より>

V12で王者になったのは実はひとりだけ……セナ&MP4/6の物語 – motorsport.com

唐突ですが、以下はほとんどの人にとってはどうでも良い、F1の歴史に関する蘊蓄(長いです)

「70年のF1の歴史で、V12車がドライバーズタイトルを獲った事例は、91年のマクラーレン・ホンダMP4/6とアイルトン・セナの組み合わせのみ」と書くこの記事。「えっ、そんなハズないっしょ?」って思って調べてみたら、実際にそう言えなくもないけど、そこには微妙な解釈のアヤもあった、という話。

F1の歴史はほとんどフェラーリの歴史と言っても過言ではないし、そのフェラーリと言えばV12、っていうイメージがあるので、「フェラーリのV12搭載車がタイトルを獲ってない」と言われること自体が相当意外なんだけど、歴史を紐解いてみるとこうなります:

・まず、50年代・60年代のシリーズ初期には、12気筒車はタイトルを獲っていない。この時期、フェラーリは年によってはV12エンジン車で参戦していたし、アスカリやファンジオらがフェラーリ車でタイトルを獲っているが、彼らはタイトル獲得年はV12ではなく、V6やV8のクルマに乗っている。
・67年にコスワースDFVエンジン(3L・V8)がデビューし、68年にタイトルを取ると、80年代にターボ時代が到来するまではDFVの天下が続く。
・80年代のターボ時代の主力はV6や直4であり、89年にターボが禁止されてからは3.5L・NAの時代になるが、この時期にタイトルを獲った12気筒車は91年のマクラーレンMP4/6のみであり、翌92年にウィリアムズFW14B(ルノーV10)がシリーズを席巻して以降、12気筒車がシリーズを制したことはない。

以上がF1のエンジン史の簡単な振り返りとなり、これを踏まえると、この記事の内容は「間違ってはいない」のですが、ここで微妙な問題なのが、70年代にほぼ唯一、自製のエンジンでDFVユーザーに対抗していたフェラーリ車のエンジンをどう分類するかです。

この時期のフェラーリは、75・77年にラウダ、79年にシェクターがタイトルを獲っています(映画「ラッシュ」で描かれた、76年シーズンのハント対ラウダのタイトル争いもありますね)。この時期のフェラーリのマシンは名車312Tシリーズであり、この312TシリーズはTipo 015という12気筒エンジンを使っていたのですが、このエンジンは180度のバンク角を持っています。フェラーリ自身はこれを水平対向12気筒と呼んでいたようですが、構造としては向かい合うピストンが逆位相で動く水平対向ではなく、向かい合うピストンがクランクピンを共有し、同一の位相で動く「180度V12」です。従って、このエンジンを載せたクルマの活躍をF1のV12車の歴史から除外してしまうのは、ちょっと恣意的かな、と思われるところです。

180度V12は、512BBやテスタロッサといった70〜80年代のフェラーリの市販名車のエンジンにも使われたレイアウトなので、これらのクルマについて語る上でも「水平対向と180度V型の違い」の話が出てくることがありますね。

ちなみに、私が個人的に史上最も好きな(カッコいいと思う)F1マシンは95年のフェラーリ412T2で、これはF1の歴史上最後のV12車です。あの当時はチームによってクルマの造形が全然違うし、載せているエンジンもバリエーションが豊富で、8気筒車、10気筒車、12気筒車でエンジン音の甲高さが全然違ったりして楽しかったですよね。
翌96年にはシューマッハがフェラーリに移籍してチームは常勝集団への道を歩み、同時にフェラーリはV10エンジンにスイッチするので、私たちの世代のファンにとってのV12フェラーリは、「カッコいいけど勝てなかったクルマ」の象徴でもあるのですが笑。

……以上、昔のF1についてはこんな蘊蓄を垂れる私ですが、ここ10年ほどは観戦もほとんどご無沙汰です。いつの間にか有料放送でしか見られなくなってるし!
でも、今季は角田の活躍が楽しみなので、ちょっとお金かけてDAZN契約してみるのもいいかな〜、なんて思っています。

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